実際のパフォーマンスは、ユーザーのデバイス、ネットワーク接続、その他の要因の違いによって大きく変動します。たとえば、オフィスでケーブル ネットワーク接続を使用してウェブサイトを読み込み、コーヒー ショップで Wi-Fi を使用した負荷と比較した場合、エクスペリエンスが大きく異なる可能性があります。ページのパフォーマンスを評価するためのラボや現場のデータを収集できるツールは数多く販売されています。
ラボデータとフィールド データ
ラボデータは、事前定義されたデバイスおよびネットワーク設定を使用して管理された環境で収集されたパフォーマンス データです。フィールド データは、実際のユーザーが実際にページを読み込む際に収集されたパフォーマンス データです。どのタイプにも独自の強みと制限事項があります。
ラボデータは再現可能な結果とデバッグ環境を提供しますが、実際のボトルネックをキャプチャすることはできず、実際のページの KPI と相関させることはできません。ラボのデータでは、ユーザーがよく使用するデバイスとネットワークを把握し、それらの条件を適切に反映させてパフォーマンスをテストする必要があります。4G を利用できる地域でも、エレベーター内や通勤中、または同等の環境にいると、接続速度が遅くなったり、断続的に接続されたりする場合があります。
フィールド データ(リアルユーザー モニタリング(RUM)とも呼ばれます)は、実際のユーザー エクスペリエンスをキャプチャし、ビジネスの KPI との関連付けを可能にしますが、指標セットとデバッグ機能が制限されます。
ツール
ラボデータ
Lighthouse では、URL を取得し、ページに対して一連の監査を実行し、ページのパフォーマンスに関するレポートを生成します。Lighthouse を実行するには、Chrome DevTools 内からページを簡単に監査するなど、複数の方法があります。
フィールド データ
Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート(CrUX)は、Chrome ユーザーがウェブ上の人気ページに実際にアクセスしたときの状況を示す指標を提供します。
その他のツール
PageSpeed Insights には、ページに関するラボデータとフィールド データの両方が表示されます。Lighthouse を使用してページに関するラボデータを収集、分析するのに対し、実際のフィールド データは Chrome ユーザー エクスペリエンス レポートのデータセットに基づいています。
Chrome デベロッパー ツールは、Google Chrome ブラウザに直接組み込まれたウェブ デベロッパー ツールのセットです。ページのランタイムをプロファイリングできるだけでなく、パフォーマンスのボトルネックを特定してデバッグすることもできます。