GOV.UK は、フロントエンドから jQuery を削除しました。

GOV.UK は、フロントエンドから jQuery の依存関係を削除しました。何が起こったのか、想像もつかないことでしょう。(はい、そのとおりです)。

jQuery は、約 30 KiB の依存関係で、2021 年にモバイル ページの 84% 近くで使用されています。これは、イベント処理、要素の選択、要素のアニメーション化など、さまざまな実装をスムーズに行う方法でインタラクティビティをスクリプト化する方法が本当に必要だった時代に、jQuery が重要なツールだったからです。

jQuery は、その驚異的な有用性だけでなく、その普及により、jQuery が提供するものがウェブ プラットフォーム自体の一部となったことで、ウェブをより優れたものにしました。現在では、jQuery でできることはすべて、Vanilla JavaScript で簡単に行うことができます。

  • querySelectorquerySelectorAll を使用して CSS セレクタ構文で要素を選択できます。
  • classList API を使用して、要素のクラスを追加、削除、切り替えることができます。
  • addEventListener を使用して、DOM 要素、documentwindow にイベント ハンドラを適用できます。
  • その他、さまざまなことが可能です。

そのため、jQuery は本当に必要か?という疑問が湧いてきます。この質問に対して、GOV.UK は「いいえ」と明確に回答しています。2022 年 3 月、Matt Hobbs は、GOV.UK が jQuery の依存関係を削除したことを発表しました。GOV.UK は英国向けのオンライン サービスと情報を大規模に提供しているため、ユーザー エクスペリエンスに大きな影響を与えます。高速なブロードバンド接続で 2022 年モデルの MacBook Pro を操作しているユーザーばかりではありません。GOV.UK は誰もが利用できるようにする必要があります。そのため、シンプルに保つ必要があります。

GOV.UK が jQuery の削除で気付いた点について、Matt Hobbs がまとめた主な点は次のとおりです。

詳しくは、Matt の有益な Twitter スレッドをご覧ください。ウェブ パフォーマンスの専門家には必見のコンテンツです。パフォーマンスに関して依存関係が重要であることを強調しています。ウェブ プラットフォームでフレームワークと同じ作業を簡単に行える場合は、ユーザーに不利な結果をもたらさないようにしてください。

GOV.UK のような規模の機関が、ユーザー エクスペリエンスにこれほど注力していることは称賛に値します。他の企業もこれに続くことを願うばかりです。